MS Wordを開きたくない!
という思いから、Terminalでレポート執筆が出来ないか考えてみました。
やりたいこと
- MarkDown記法で執筆してPDF出力する
- 最低限のCSS適用(MD単体では中央揃えが出来ない)
- Gitで管理したい(リモートリポジトリの活用でHDDの突然死に備える)
(GitHubの草を生やせる) - MS Wordを開かない(Emacsキーバインドを設定するのが面倒なので)(UbuntuにはMS Wordが存在しないので)
導入ツール
- markdown-pdf
- git
環境
Ubuntu 20.04 LTS
node 12.18.4
注意
md -> PDF変換ツールはいくつかありますが、導入が簡単でエラーで1時間溶かしたなんて言えない変換が高速かつTerminalで完結出来るという理由からmarkdown-pdfを導入しています。
数式などを用いる場合はPandoc(対応フォーマットが豊富で、LaTeXにも対応しています)、ヘッダー・フッターを用いたい場合はVSCodeの拡張機能などがおすすめです。
やり方
git、及びNode.jsが導入できている前提で話します。
1. markdown-pdfの導入
sudo npm install -g markdown-pdf --unsafe-perm
ここでめっちゃ詰まったのですが、GitHubのIssuesに回答がありました。
2. 作業リポジトリの設定
言うまでもありませんが
mkdir report
cd report
git init
それでもって出力したPDFを.gitignoreに設定しておくと便利
vim .gitignore
.gitignore
*.pdf
3.スタイルシートの設定
vim style.css
style.css
h1{text-align:center;font-size:18px;line-height:18px;margin-top:0px;}/*表題用*/h2{text-align:right;font-size:14px;}/*名前用*/p{font-size:10.5px;text-indent:1em;}/*本文用*/
言うまでもありませんが、お好みで調節してください。
これで一通り設定は終わりです。
report.md
# title## name
content
markdown-pdf report.md -s style.css
4.aliasの設定
いちいち-s style.css
オプションを設定するのは面倒ですし、そもそもmarkdown-pdfという名称が長いのでaliasを設定します。
vim ~/.bash_profile
~/.bashrc
alias m2p='markdown-pdf -s style.css'
source ~/.bashrc
で再読込みしてあげれば
m2p report.md
でPDF変換が出来るようになります。
終わりに
レポートが大量に課されていて大変ではありますが、他の人にも是非Terminalでレポート執筆を完結していただきたいという強い思いから、この時期に書かせていただきました。Wordとは決別して快適なレポート執筆ライフを満喫しましょう!