本記事は、Daniel Anderson氏による「11 Frontend tricks that most Frontend Developers don't know about」(2020年10月14日公開)の和訳を、著者の許可を得て掲載しているものです。
フロントエンド開発者が知らない11の秘訣
HTML/JavaScript/CSSでできる面白いコツ
はじめに
多くのフロントエンド開発者が知らない、HTML/CSS/JavaScriptの秘訣を紹介します。
あなたが知らなかったことが、このリストの中に少なくともいくつかあることを願います!
1. データリスト要素
なぜかあまり使われていないHTML要素です!
<datalist>
タグは、<input>
要素に「オートコンプリート」機能を追加するために使われます。入力すると、<option>
で予め定義したドロップダウンリストが表示されます。
<inputlist="animals"name="animal"id="animal"><datalistid="animals"><optionvalue="Cat"><optionvalue="Dog"><optionvalue="Chicken"><optionvalue="Cow"><optionvalue="Pig"></datalist>
<datalist>
のid属性は<input>
のlist属性と同一にして、両者を結び付ける必要があります。
2. クリッカブルラベル付きチェックボックス
チェックボックスにクリッカブルラベルを付けたい場合、通常、以下のように「for」属性を持つlabel
要素を使います。
<inputtype="checkbox"name="checkbox"id="checkbox_id"value="value"><labelfor="checkbox_id">I agree</label>
実は、チェックボックスをlabel
要素で囲むだけで同じことができます。「I agree」をクリックすると、チェックボックスが選択されます!
<label><inputtype="checkbox"name="checkbox"id="checkbox_id"value="value">I agree</label>
3. 子セレクタ
ここで取り上げるコツの中で、おそらく最もよく使われているものですが、多くの人はその力量を知りません。
子セレクタは、指定された要素のすべての子要素を指定するために使い、2要素間の関係を与えます。
/* 1st <li> element */li:first-child{color:red;}/* Last <li> element */li:last-child{color:green;}/* Select All <li> elements but The First Three */li:nth-child(n+4){color:yellow;}/* Select only the first 3 <li> elemets */li:nth-child(-n+3){color:green;}/* Styles are elements that are not a <p> */.my-class:not(p){display:none;}
4. 書き込みモード
書き込みモードはあまり知られていませんが、非常に強力なCSSプロパティです。
文字列を以下のように縦書きにできます。
コードは非常に簡単です。
writing-mode:vertical-rl;
<style>.sideway{writing-mode:vertical-rl;}.normal{width:5%;float:left;}</style><pclass="normal">
Hi some paragraph text
</p><pclass="sideway">
Hey I'm some sidway text
</p>
writing-mode
プロパティには、指定できる値が5つあります。
writing-mode:horizontal-tb;writing-mode:vertical-rl;writing-mode:vertical-lr;writing-mode:sideways-rl;writing-mode:sideways-lr;
5. calc関数
calc()
CSS関数は、CSSプロパティ値指定に計算式を使えます。
calc()
で最も便利な機能は、%やpxなどの単位を組み合わせられることです。プリプロセッサはこれができません。これは、レンダリング時に実行されます。
width:calc(5px+100px);width:calc(6em*8);width:calc(100%-50px);
6. Math.roundとMath.floorの代替
読みやすくはないかもしれませんが、格好いいコツです。
Math.floor()
の代わりに0|
を使えます。
0|743.4343// returns 743Math.floor(743.4343)// returns 743
Math.round()
の代わりに+.5|0
を使えます。
812.777+.5|0// returns 813Math.round(812.777)// returns 813
7. Console.table
console.log()
を使ったことがあれば良いのですが。これは配列またはオブジェクトを受け取り、表形式に整えてコンソールに表示できます。
letcar1={name:"Audi",model:"A4"}letcar2={name:"Volvo",model:"XC90"}letcar3={name:"Ford",model:"Fusion"}console.table([car1,car2,car3]);
8. Console.time
もう1つの便利なconsoleのメソッドです。console.time()
の引数にラベル名を渡してタイマーを開始します。次にconsole.timeEnd()
の引数に同じラベル名を渡してタイマーを終了すると、console.time()
からconsole.timeEnd()
までの時間をミリ秒単位でコンソールに出力します。
// Starts the timerconsole.time("MyTimer");// Ends the timer and outputs the time in millisecondsconsole.timeEnd("MyTimer");
9. in演算子
in演算子は、配列にそのインデックスが存在するかを確認し、trueまたはfalseを返します。
letcars=['Audi','BMW','Mini','Bentley','Porsche'];0incars// returns true3incars// returns true6incars// returns false
オブジェクトにプロパティが存在するかも確認できます。
constperson={firstName:"Dave",surname:"Smith",age:34};'firstName'inperson// returns true'surname'inperson// returns true'age'inperson// returns true'gendar'inperson// returns false
10. Chromeのテキストエディタ化
ちょっと変わったものも紹介します。URLバーに以下を入力してリターンキーを押すと、Chromeがメモ帳に変わります。
data:text/html, <html contenteditable>
11. 波括弧のないifブロック内の複数文
私は実際あまり使用しませんが、それでも多くの人が知らないものです。秘訣はコンマです!
if(1===1)alert("Alert 1"),alert("Alert 2");
まとめ
ここで取り上げた秘訣がすべて実用的という訳ではないかもしれませんが、フロントエンド開発で十分に使われていないものも間違いなくあり、フロントエンドのスキルを高めるために本当に役立ちます。他にも多くの秘訣があると思います!
楽しんでいただけたでしょうか?
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翻訳協力
Original Author: Daniel Anderson
Original Article: 11 Frontend tricks that most Frontend Developers don't know about
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